石垣島の「宮良川(みやらがわ)のヒルギ林」は、南ぬ島石垣空港から車で約15分、国道390号の宮良橋(みやらばし)の周辺に広がるマングローブの森です。
国の天然記念物に指定されていますが、橋のたもとから水辺に下りて、だれでも自由に見学できます。
この記事は、宮良川から歩いて約7分の場所で一棟貸しのヴィラ、石垣島ザミヤラガーデンを営む私たちが、実際に歩いて撮った写真とあわせて、見どころ・駐車場・バス・カヌーツアー・潮の時間までをまとめたものです。「行ってみたいけれど、どこに車を停めればいいの?」「いつ行けばきれいに見られるの?」という疑問に、地元の目線でお答えします。記事の写真はすべて私たちが現地で撮影したもので、駐車場やバス停も現地で確認しています(情報は2026年10月時点)。
石垣島の宮良川のヒルギ林(マングローブ)の早わかり表

| 場所 | 沖縄県石垣市宮良(国道390号「宮良橋」の周辺) |
|---|---|
| 指定 | 国の天然記念物(1972年5月15日指定) |
| 規模 | 河口から上流へ、両岸約1,500m・面積22.5ha |
| 見学 | 見学自由・無料(カヌーツアーは有料) |
| 空港から | 車で約15分 |
| 駐車場 | 宮良橋の西側のたもとに無料の駐車スペース(3台分) |
| バス | 東運輸の「宮良橋」バス停が橋のすぐそば(空港線などが停車) |
| おすすめの時間 | 河原を歩くなら干潮の前後、カヌーなら満潮の前後 |
宮良川のヒルギ林とは?本土復帰の日に国の天然記念物になったマングローブ林

「ヒルギ」とは、マングローブをつくる木の仲間の名前です。
マングローブとは一つの木の名前ではなく、海水と川の水がまじる河口などに生える木々の「集まり」を指す言葉で、沖縄ではこのヒルギの林を「ヒルギ林」と呼んでいます。
宮良橋の西側のたもとには、文部省と沖縄県が設置した説明板があります。そこに書かれている内容をまとめると、次のとおりです。
- 指定日は昭和47年(1972年)5月15日。沖縄が本土に復帰したその日に、国の天然記念物として指定されています
- 河口から上流へ、両岸約1,500mにわたって林が続き、面積は22.5ha(東京ドーム約5個分)
- 中心となるのはメヒルギ・オヒルギ・ヤエヤマヒルギの3種類。ほかにアダンやオキナワシャリンバイなども見られます
- 石垣島を代表するヒルギ林として指定されており、許可なく現状を変えることは法律で禁止されています

説明板の近くには、「天然記念物 宮良川のヒルギ林」と刻まれた石碑も立っています。宮良川は石垣島でいちばん流域面積が大きい川で、その河口に島を代表するマングローブ林が残っている、というわけです。
都会ではなかなか見られない、不思議な光景に出会えます。
石垣島の宮良川 天然記念物のヒルギ林(マングローブ)の見どころ3つ

1. 宮良橋の上から:上流には於茂登岳、下流には海
まずおすすめしたいのが、宮良橋の歩道からの眺めです。橋の上は見晴らしがよく、川の両側にマングローブの森がずっと続いている様子がよく分かります。
上流側(島の内陸の方向)を見ると、正面に於茂登岳(おもとだけ)が見えます。於茂登岳は標高525.5mで、沖縄県でいちばん高い山です。緑の森の向こうに県内最高峰が見える景色は、宮良橋ならではです。
反対の下流側を見ると、川がマングローブの間を抜けて海へ流れ出ていく様子が見えます。橋の上の両側で、山と海の両方の景色を楽しめます。
2. 河原に下りて、ヒルギの根を間近に見る

潮が引いている時間なら、橋の西側にある無料駐車スペースのわきの階段から河原に下りて、マングローブのすぐそばまで歩くことができます。橋の上からでは分からない、ヒルギの根の形を間近で見られるのが魅力です。
特に面白いのが、ヤエヤマヒルギの「支柱根(しちゅうこん)」です。幹の途中から何本もの根がタコの足のように伸びて、泥に突き刺さっています。やわらかい泥の上でも倒れないように、自分で「つっかえ棒」をつくっているのです。


3. マングローブの干潟の生き物を探す

私たちがいちばんおすすめしたいのが、干潮の時間に川辺へ下りてみることです。無料駐車スペースのわきの階段から川辺に下りると、岸辺の泥に小さな穴がたくさんあいているのに気づきます。これは小さなカニたちの巣穴です。
人間が近づくと、穴の外に出ていたカニたちが、いっせいに急いで穴へ戻っていきます。その様子が本当に面白くて、私たちも行くたびについ見入ってしまいます。少し離れたところでじっと待っていると、またそっと顔を出してくれますよ。
カニだけでなく、浅瀬を泳ぐ魚や、マングローブの枝にとまる小鳥にも出会えます。宮良川の干潟では、オスの片方のハサミだけが大きいカニの「シオマネキ」や、泥の上を跳ねる魚の「ミナミトビハゼ」(地元では「トントンミー」と呼ばれます)も見られることがあります。
車を停めて階段を下りるだけで、これだけの生き物がすぐ目の前で暮らしている。都会ではまず見られない景色で、「石垣島に来たんだな」と実感できる場所です。お子さま連れなら、生き物探しだけでも十分に楽しめます。
干潮と満潮でマングローブの景色が変わる:石垣島宮良川へ行く時間の選び方

宮良川のヒルギ林は河口にあるため、海の潮の満ち引きによって水の量が大きく変わります。同じ場所でも、時間によってまったく違う景色になるのが特徴です。何をしたいかによって、おすすめの時間が変わります。
| 潮の状態 | 見える景色 | 向いている楽しみ方 |
|---|---|---|
| 干潮の前後 | 河原や干潟が現れ、ヒルギの根がよく見える | 河原を歩く・根を観察する・生き物を探す |
| 満潮の前後 | 川幅いっぱいに水が満ち、森が水に浮かんで見える | カヌー・カヤック・SUP、橋の上からの眺め |
同じ場所を写真で比べると、ここまで違います
私たちが、潮が引いているときと満潮のときに、ほぼ同じ場所から撮った写真です。満潮の写真は、2026年10月7日の16時40分ごろに撮影しました。気象庁の潮位表では、この日の石垣の満潮は17時32分なので、満潮の少し前のようすです。まずは宮良橋の上から、海の方向を見た景色です。

記事の冒頭の写真と比べてみてください。川の真ん中にある小さな森は、潮が引いているときは足元に砂地や岩が見えていますが、満潮になるとすべて水の下に沈み、森が水に浮かんでいるように見えます。川の両岸も、満潮ではマングローブのすぐ根元まで水が来ています。
「見どころ」でご紹介した干潮の写真では、橋の下付近まで乾いた河原を歩いて行けました。満潮になると河原は水に沈み、橋の下まで歩いて行くことはできません。河原を歩きたいなら、必ず干潮の時間を選んでください。反対に、満潮のときは水面に空や雲が映り込み、橋の上から眺めるのに私たちが特に好きな時間です。
潮の時間は毎日少しずつずれていきます。出かける前に、気象庁の「潮位表」で地点「石垣」を選び、干潮・満潮の時刻を確認しておくと安心です。
なお、河原を歩いているあいだにも潮は満ちてきます。干潮の時刻を過ぎたら早めに引き上げ、泥に深く入り込まないようにしてください。足元は泥で汚れるので、濡れても汚れてもいいサンダルや靴がおすすめです。
石垣島の宮良川のヒルギ林(マングローブ)への行き方と駐車場

車で行く場合:駐車スペースは宮良橋の西側
車で行く場合は、宮良橋の西側(石垣市街地側)のたもとに、無料の駐車スペースが3台分あります。石垣市街地からは国道390号を白保・空港方面へ進み、宮良橋を渡る手前です。空港からは国道390号を市街地方面へ向かい、宮良橋を渡ったところになります。
駐車スペースの横には石のベンチが置かれた小さな広場があり、天然記念物の石碑と説明板もこの近くにあります。駐車スペースのわきには川辺へ下りる階段があり、干潮のときはここから河原を歩けます。3台しか停められないので、満車のときは無理に路上に停めず、時間をずらして訪れてください。
カヌーツアーに参加する場合は、ツアー会社によって駐車場の有無が違います。専用の駐車場があるお店もあれば、「駐車場はないので近くのパーキングを利用してください」と案内しているお店もあります。予約のときに必ず確認しておきましょう。
バスで行く場合:「宮良橋」バス停で下車

レンタカーを借りない方は、路線バスも使えます。宮良橋のすぐそばに東運輸の「宮良橋」バス停があり、降りればそこがもう宮良川です。
このバス停には、市街地のバスターミナルと南ぬ島石垣空港を結ぶ「空港線」が止まります。空港線には「白保・大浜・平得経由」と「ANAインターコンチネンタル・アートホテル経由」の2種類があり、どちらも宮良橋に止まります。ほかに、島の北部と市街地を結ぶ平野線などの路線も止まります。2026年に現地で撮影した市街地方面の時刻表では、空港線が日中おおむね1時間に2〜3本運行していました。市街地方面の空港線は石垣港離島ターミナルにも寄るので、竹富島など離島へ渡る日にも便利です。
ひとつ注意があります。空港とバスターミナルを結ぶ直行便(系統14番)は宮良橋に止まりません。空港から乗るときは、途中のバス停に止まる空港線を選んでください。時刻表は変わることがあるので、出かける前に東運輸のホームページで確認しておくと安心です。
宮良川のマングローブカヌー・カヤック・SUPツアーの料金と選び方

陸からは入れないマングローブの奥まで行ってみたいなら、カヌー(カヤック)やSUPのツアーがおすすめです。宮良川は流れがおだやかなので、初めての方やお子さま連れでも参加しやすい川です。橋の東側を中心に、いくつかのツアー会社がお店を構えています。
2026年10月に、予約サイト(じゃらん・ベルトラなど)で宮良川周辺のツアーとして掲載されている9社の料金を調べたところ、大人1人あたりの料金は次のとおりでした。
| プランの種類 | 所要時間 | 大人1人の料金 |
|---|---|---|
| 通常のマングローブカヌー(多くのお店の基本プラン) | 約1時間30分 | 3,000円〜4,500円 |
| 長めのコース(洞窟や干潟の散策付きなど) | 約2時間〜3時間 | 3,000円〜6,000円 |
| サンセットカヤック | プランによる | 4,000円〜10,000円 |
| 1組限定の貸切プラン | プランによる | 5,500円〜8,500円(SUPの貸切を含む) |
※金額はいずれも「〜」から始まる最低料金で、時期や予約サイトのキャンペーンによって変わります。子ども料金は、小学生が大人より500円ほど安いお店、未就学児が1,000円前後のお店、3〜4歳以上は大人と同じ料金のお店など、お店ごとに大きく違います。予約の前に必ず確認してください。
料金だけでなく、ツアーを選ぶときは次の5つを確認すると失敗がありません。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 開始時間 | 満潮の時刻に合わせて毎日変わります。1日に1〜2回しか催行しないお店もあります |
| 参加できる年齢 | 1歳から参加できるプランもあります。小さなお子さま連れは必ず確認を |
| 駐車場の有無 | お店によって、専用駐車場がある・ないが分かれます |
| シャワー・更衣室 | 泥や水で汚れるので、温水シャワーや更衣室があると便利です |
| 送迎の有無 | 現地集合のお店と、宿まで無料で送迎してくれるお店があります |
服装は、濡れても乾きやすい服が基本です。綿のTシャツやジーンズは水を吸うと重く冷たくなるので、ラッシュガードや速乾素材の服がおすすめです。日差しが強いので、帽子と日焼け止めも忘れずに。
石垣島の宮良川と吹通川、どっちがマングローブを見るのにおすすめ?
石垣島でマングローブといえば、宮良川と並んでよく名前が挙がるのが、島の北部にある吹通川(ふきどうがわ)です。どちらもカヌーツアーが人気ですが、景色や場所に違いがあります。
| 宮良川 | 吹通川 | |
|---|---|---|
| 場所 | 島の南東部(市街地と空港のあいだ) | 島の北部(野底地区) |
| 天然記念物 | 国の天然記念物(1972年) | 市の天然記念物(1973年) |
| 川の大きさ | 石垣島でいちばん流域面積が大きい川。川幅が広い | 全長約2.2kmの小さな川。上流まで行きやすい |
| 景色の特徴 | 川幅が広く、山・森・海を見渡せる開放感 | 木々が川をおおう「緑のトンネル」 |
| 向いている人 | 空港や市街地から気軽に寄りたい人、南部・東部を観光する人 | 北部の観光とあわせたい人、ジャングル感を味わいたい人 |
迷ったときは、その日の観光ルートで選ぶのがいちばんです。空港に着いた日や帰る日、白保や市街地を観光する日なら宮良川、川平湾や島の北部をめぐる日なら吹通川が、移動の無駄がありません。
見学するときのマナー
宮良川のヒルギ林(マングローブ)は国の天然記念物です。説明板にもあるとおり、許可なく現状を変えたり、保存に影響することをしたりするのは法律で禁止されています。次のことに気をつけて、この森を次の世代にも残していきましょう。
- ヒルギの枝や根を折ったり、苗や種を持ち帰ったりしない
- カニや魚などの生き物は、観察したらその場に戻す
- ゴミは必ず持ち帰る
宮良川から歩いて約7分のヴィラ「石垣島ザミヤラガーデン」
最後に、少しだけ私たちの宿のご紹介をさせてください。石垣島ザミヤラガーデンは、宮良橋から歩いて約7分(約500m)の場所にある、プライベートプール付きの一棟貸しヴィラです。宿の前の石垣空港線(県道214号)を下り、国道390号に出て市街地方面へ少し進むと宮良橋です。曲がる場所が少ないので、初めてでも迷いにくい道です。

宮良川の近くに泊まると、次のような良いことがあります。
- 潮の時間に合わせて、何度でも見に行ける:干潮の時間には河原を散歩して、満潮の時間には橋の上から川を眺める、という楽しみ方ができます
- 駐車場の心配がいらない:橋のたもとの駐車スペースが埋まっていても関係ありません。歩いて行って、歩いて帰るだけです
- 早朝やサンセットのツアーでも運転しなくていい:カヌーの開始時間は潮で決まるため、朝早い時間や夕方になることがあります。宿が近ければ、運転の負担がありません
- 濡れた服をすぐ洗える:各棟に洗濯乾燥機があるので、カヌーで濡れたり泥で汚れたりした服も、その日のうちに洗って乾かせます
- 戻ったらすぐプールやお風呂へ:建物のすぐ前にプライベートプール、室内には足を伸ばせるお風呂があります
ザミヤラガーデンは同じ敷地内に3棟があり、全棟が平屋建てです。
料金は1棟あたりで、大人1〜6名までは同じ金額です。さらに、大人1名につき中学生未満のお子さま1名が無料になります。広い建物と敷地、芝生の庭、プライベートプール、キッチンを、ご宿泊いただいた皆様がご利用になれます。ご家族旅行や、何家族かでの旅行にぴったりです。空港からも車で約15分なので、旅の初日や最終日に宮良川を組み込むのも簡単です。
公式サイトから無料会員「石垣島クラブ」に登録してご予約いただくと、全棟・全期間で宿泊料金が7%OFFになります。
石垣島の宮良川のヒルギ林(マングローブ)のよくある質問
- 宮良川の読み方は?
-
「みやらがわ」と読みます。宮良(みやら)は川が流れる地区の名前で、ヒルギ林がある橋は「宮良橋(みやらばし)」です。
- 見学にお金はかかりますか?
-
橋の上から眺めたり、河原に下りて歩いたりするのは無料です。駐車スペースも無料です。カヌーでマングローブの奥まで行く場合は、ツアーの料金(通常の約1時間30分のプランで大人1人3,000円〜4,500円が目安)がかかります。
- 見学にはどのくらい時間がかかりますか?
-
橋の上から眺めるだけなら5分ほど、干潮の河原に下りて歩くなら30分ほどが目安です。カヌーツアーは約1時間30分のプランが一般的です。
- 駐車場はどこですか?
-
宮良橋の西側(石垣市街地側)のたもとに、無料の駐車スペースが3台分あります。満車のときは時間をずらしてください。カヌーツアーの駐車場はお店によって違うため、予約時に確認しましょう。
- 小さな子どもでもカヌーに参加できますか?
-
宮良川は流れがおだやかで、1歳から参加できるプランを用意しているお店もあります。参加できる年齢はお店やプランごとに違うので、予約の前に確認してください。
- いつ行くのがおすすめですか?
-
ヒルギの根や生き物を見たいなら干潮の前後、カヌーで森の奥まで行きたいなら満潮の前後がおすすめです。マングローブは一年中緑なので、季節を問わず楽しめます。
- 宮良川と吹通川の違いは何ですか?
-
宮良川は島の南東部にある国の天然記念物のマングローブ林で、川幅が広く、山や海まで見渡せるのが特徴です。吹通川は島の北部にある市の天然記念物で、木々が川をおおう「緑のトンネル」が特徴です。空港や市街地から近いのは宮良川です。
まとめ:宮良川のヒルギ林(マングローブ)は、潮の時間を選んで訪れよう

宮良川のヒルギ林は、空港から車で約15分の場所にありながら、国の天然記念物のマングローブを無料で間近に見られる場所です。この記事のポイントをおさらいします。
- 1972年5月15日、沖縄の本土復帰の日に国の天然記念物に指定。両岸約1,500m・22.5haのヒルギ林
- 宮良橋の上からは、上流に於茂登岳、下流に海が見える
- 河原を歩くなら干潮の前後、カヌーなら満潮の前後。出かける前に潮の時刻を確認する
- 無料の駐車スペース(3台分)は宮良橋の西側のたもと。バスなら空港線などで「宮良橋」バス停下車(空港からの直行便は止まらない)
- カヌーツアーは約1時間30分で大人3,000円〜4,500円が目安。開始時間・年齢・駐車場・シャワー・送迎の5点を確認して選ぶ
潮の時間に合わせて何度でも宮良川を楽しみたい方は、歩いて約7分の石垣島ザミヤラガーデンにぜひお泊まりください。人の少ない朝の川辺の散歩も、近くに泊まるからこそ気軽に楽しめます。私たちも、皆様のお越しを心よりお待ちしています。
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